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  • 執筆者の写真kanon

「また負けた!」制作記

こんにちは、kanonです!今回は私がかねてより進めている「ANIMAL青春フロンティア」( https://kanon2266.wixsite.com/schoolofanimal )という絵本プロジェクトに使用するイラストを描いてみました!


「ANIMAL 青春フロンティア」とは?

「ANIMAL青春フロンティア」、このブログでは初めて名前を知る方も多いと思います。


「ANIMAL青春フロンティア」とは、

「アニマル人」という獣人達が通う世界に存在する「アニマル学園」という学校に通う主人公の猫のアニマル人(このイラストだと中央左側の飴ちゃんを舐めている猫の獣人です。)「たま」とその仲間達が繰り広げる学園コメディ物語を描いた絵本とイラストを制作し発信するという個人プロジェクトです。


最初は「project:Animaアニマル学園」という名前で始めたプロジェクトですが訳あってタイトルを「ANIMAL青春フロンティア」に変更しました。



2018年に大学の卒業制作という名目で彼らの絵本を制作し、展示したのですが、提出時のクオリティに満足がいかず、後々にリメイクをしてHP上で絵本を公開&販売をするということで今まで水面下で制作をしてきました。


以前まで使っていたHPでは、ANIMAL青春フロンティアのイラストと普段描くイラストを分けてきたのですが、別に分ける必要もないだろうと思って今回初めて普段描くイラストを公開しているHPとpixivで皆さんに公開しました。


見ただけで世界観がつかめるような絵を目指して

「見ただけで世界観がつかめる」

これは私が絵本のイラストを手がける際に特に心がけていることです。


絵本は絵だけでなくて、文字で絵を説明できるので、実はそこまで詳しく描かなくても、なんの絵かわからないような絵でも書けたりするのですが、文章以外のところでも本来伝えたかったことを感じとってもらえるような絵本にしたかったので、絵にもこだわっています。


今回はこのお話を元にメイキングについて説明していきます。

まずはざっくりイラストのイメージを元に描いていきます。毎週日曜日あたりに食材の買い出しのついでに本屋に寄るのですが、そこで見た雑誌に壁いっぱいの大きな棚があったので、大きな棚を描きたいと思いこの絵を考案しました。


イラストのテーマは「定期テスト後のピリピリした空気」です。このイラストのシーンは主人公の「たま」とその親友の「うさな」の会話があるシーンです。


定期テスト後、結果が思わしくなかったうさなは、図書室にこもり必死に勉強をし始めます。そんなうさなをたまは心配そうに、そしてちょっとめんどくさそうに眺めながら話すシーンになる予定です。

たまが机に手をついていたポーズをここでは変更しています。カバンを肩越しに持たせることで、たまがその場に退屈していることがなんとなくわかりやすくなりました。うさなの右隣も同じアニマル人なのですが、両生類や爬虫類のようなつるっとした動物を元にしたアニマル人にしたいと思い描いてますが、この時点ではなんの動物にするかまだ決めてません。


それと今回は直線が多い構図ですが、「定規」を使わずに描くということを試してみました。理由としては、描いてた当時に私が憧れている水彩画家さんが「線を定規で引くと、自分の線じゃない気がするから直線はフリーハンドで引く」みたいなことをおっしゃっていたのを知って、じゃあ私もやってみよう!と思った、それだけです。人に影響されやすいんです。はい。


最終的に完成まで定規を使ってまっすぐな線に引き直すということはしなかったですし、自分でもよく見ればちょっと歪んでいるのがわかるなという感じだったのですが、それはそれで作品の素材感、今作でいうと木の温かみや、植物の質感、全てが手作りのような感じが出て、それはそれでいい感じになったのが驚きです。あと、定規で線を引かないというのはちょっとだけですが、時間の短縮になりそうだな〜と完成後に気づきました。


「あえて定規を使わない」ということは技術としての流用は可能かもしれません。

ついでにたまの机のそばに雑貨を散らします。うさなが散らかっているのも厭わずに勉強していてその余波がたまや右隣のアニマル人に来ている訳です。右隣のアニマル人はそれを邪魔そうに払いのけます。

だけどこの場合、たまはたまで散らかしているので、散らばっているものは香水だったり、本も逆さびらきにして置いておいたり、ちょっと不真面目な印象を感じる散らかし方をしています。

何気にたまとうさなの持っているものも、ペロペロキャンディーとルーペで形が似ているもので、対比になっています。

背景の紫陽花は、散歩中に紫陽花を見つけたことから描いてみたくなり、描いてみたのですが、収拾がつかなくなりそうだったので、消して代わりに銀の器を置いて、活けてみたらスッキリしました。かねてより予定してたように、ここで初めてたまにカバンを持たせます。

この時点でたまとうさなの周囲のアニマル人がなんの動物なのか明確になっていきます。結局右隣のアニマル人はタコのアニマル人になりました。


ここまで描いてみたのですが、進めば進むほど気が乗らなくなっていき、作業がグダグダしてきます。気合いである程度まで綺麗に仕上げてから・・・

photoshopに移して、作業します。

そこで部屋を掃除していた際に見つけたヘソクリで買ったペンタブレットを使って、いつもの色調整だけでなく、細かく細部を描き込んでいきます。


天窓の後ろに植物を書き込みます。これも散歩中見つけたどくだみの花をイメージした植物です。ハート型の葉っぱを描こうと息巻いていたのですが、遠景なのでそこまで細かく描かなくてもいいこと、さらにこの時点でかなり集中力が切れていたこともあり、そこまで細かくは描き込んでいません。


もともとそんなに集中力がなくても、集中力を保つことは、集中が切れたらこまめに休む、休んでも大丈夫なように作業をこまめに進める、あるいはそういうスケジュールを組むことで対応できたりします。今回は制作がグダグダになってしまい、ろくに筆を握ろうとしなかったから、結果的にスケジュールが押してしまったのでそういうことをせざるを得なくなってしまいました。

やる気のあるなし関わらず筆を握れるようにならないととはいつも思っているのですが、なかなかうまくいきません。精進が必要ですね。


さて、ペンタブ作業についてはもともとペンタブでイラストを制作していたのもあって、めちゃくちゃスムーズに作業を進めることができました。

さらに作業姿勢もipadでイラストを描くよりも、ペンタブを使ってPCでイラストを描いた方が楽でした。


そんなこともあって、最後はペンタブでがっつり集中しながら作業を進めることができ、完成させることができました!






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